金沢から急に遠方に行く場合に交通費を格安にする方法とは
先日、金沢から急に鹿児島と宮崎に行くことにしたので実践したなるべく交通費を格安にする方法を書き残しておきます。
その方法とは…金沢からセントレア(中部国際空港)または関空(関西国際空港)に行き、LCC(格安航空会社)等の格安飛行機で行くことです!
通常、金沢から九州に行くには小松空港(KMQ)から福岡空港(FUK)に行き電車や高速バスで九州内を移動するか、羽田空港(HND)で乗り換えて九州各地の目的地の空港に行くのが一般的です。
小松空港の国内線は羽田・札幌・福岡・那覇の4路線です。(2023年7月現在)
ただし、小松空港はLCC国内線が未就航なので大手航空会社の早割やパッケージツアーをあらかじめ何ヶ月か前に予約しないとかなり割高になってしまいます。
JRや高速バス、大阪発フェリーを利用する方法もありますがそもそも九州、特に南九州は遠くて体力的に厳しい…というわけで間をとってセントレア・関空から格安の飛行機を利用をすることにしました。
金沢からセントレア・関空に行き格安飛行機を利用するリスク
とはいえ、リスクもあります。
金沢からは電車や高速バス等でそれぞれの空港まで3時間30分〜5時間程度かかります。
行き方の例)
セントレアまではJR金沢駅から特急しらさぎ号に乗り→米原駅で東海道新幹線に乗り換え→名古屋駅で名古屋鉄道線に乗り換え→セントレアへ(最短3時間30分)
関空まではJR金沢駅から特急サンダーバード号に乗り→京都駅または新大阪駅で特急はるか号に乗り換えて関空へ(最短4時間)
この道中のどこかでアクシデントがあれば飛行機の時間に間に合わない可能性があるのが注意すべきリスクです。
実際、わたしの場合は金沢から名古屋行き高速バスを利用したのですが北陸道の事故の影響で1時間くらい到着が遅れてしまいました。
しかし、念のためバスを朝一番の便にしていたので飛行機に乗り遅れることはありませんでした。
このようにあらかじめリスク回避策をとっておく必要があります。
名古屋に行くのは慣れていますが、名古屋鉄道には今回初めて乗ったので名鉄名古屋駅の過密運行ぶりには圧倒されました。
ただこれもあらかじめ駅の様子を紹介したYouTube動画を見ておいてよかったです。完全初見だったらかなり焦ったと思います。
名鉄は交通系ICカードで乗れるので、あらかじめミューチケット(特別車両券)を券売機で現金で買ってからSuicaで改札を通ってミュースカイ(全車特別車)に乗りました。乗車中、車掌さんの検札もありました。
ミューチケットはネットでも予約可能で発券不要なので、あらかじめネット予約したほうが良さそうです。
名古屋駅、名鉄バスセンター、名鉄名古屋駅の行き来は慣れていないと迷いやすいので注意が必要です。
なのでできるだけ余裕のある行程にしたほうが良いでしょう。
わたしは近鉄パッセ地下で売っている大好きな千寿の天むすが欲しくて迷いました。ミュースカイ車中で食べた天むすとっても美味しかったです。
そしてなんとか空港に着いたとしても機材の都合や天候などにより欠航や遅延が起こる場合もあるので、万が一のときどうするかも考えておきましょう。
セントレアからスカイマークで鹿児島へ
セントレアからはスカイマークで鹿児島に向かいました。
わたしは西郷隆盛ファンで宮崎に行く前にどうしても南洲墓地でお墓参りをして桜島を見たかったからです。
セントレアと関空のどちらから、どの航空会社の飛行機に乗って、どの空港へ行くかは格安航空券を一括検索できるスカイスキャナーや各航空会社の公式サイトでチケット代を確認しながら選びました。
セントレア・NGO〜鹿児島・KOJ
スカイマーク(MCC)、ソラシドエア(やや安価なFSC)
関空・KIX〜鹿児島・KOJ
ピーチ(LCC)
セントレア・NGO〜宮崎・KMI
ソラシドエア(やや安価なFSC)
関空・KIX〜宮崎・KMI
ピーチ(LCC)、ジェットスター(LCC)
LCCのバーゲンセールやキャンペーンを見るとびっくりするくらい安く予約できていいなと思いますが、金沢からセントレアや関空まで行く手間やリスクを考えるとわたしはなるべく小松から大手航空会社を利用したいかなと思います。
もちろんこれはそのときの自分の予算とリスク許容範囲、行きたい思いをよく考えて選ぶことが大事です。
ここぞというときに思い切って行ってみて得られる体験はかけがえのない思い出になりますし、移動スキルを上げることは何かと役に立ちます。
北陸新幹線が金沢そして敦賀まで開通していくとはいえ日本海側の地方都市にいるとまだまだ格差を感じるので、やっぱり移動の自由が公平になるようどこでも手頃なチケット代で国内線国際線が使えるようになるといいなと思います。
そういえばいつだったか小松〜鹿児島便も一時期ありましたね。
宮崎からピーチで関空へ
鹿児島から宮崎まではJR特急きりしま号で移動し、目的のcoba tour 2023 サムライ アコーディオン 弾きすて御免!の千秋楽公演を思い切り楽しんで、重乃井の釜揚げうどんも堪能しました。
JR九州はアプリやWEBできっぷを予約すると料金がかなりお得になるので要チェックです。
ど派手ピンクのピーチ機はザLCCって感じですね。
LCCは今回初めて乗りましたが、大手航空会社もエコノミーしか乗らないし搭乗時間も1時間〜1時間30分程度なので座り心地やサービス内容の差も特に気になりませんでした。
わたしは飛行機に乗るとかなり耳が痛くなるので気圧調整機能付耳栓を使うようにしています。
完全に防げるわけではないようでやはり適度につばを飲んだり飴を舐めるようにしていますが、耳栓をするとかなり楽です。
さて関空でピーチ機を降りてからですが、鉄道駅までの動画もあらかじめYouTubeで見ていたのでちょっと大変そうだなあと覚悟していたのですが、実際やっぱりびっくりするくらい遠かったです。
関空からJRで金沢へ
関空から大阪までのJR特急はるか号は時間に余裕をもって(関空到着から関西空港駅発車時間までの間を1時間20分くらいで)予約していたので十分間に合いました。
JR特急はるか号とサンダーバード号の乗り換えに要注意!
が、はるか号が大阪駅に新しくできたばかりの地下ホーム(地下2Fに2023年3月18日新設)に到着したので全く知らなかったわたしは超焦りました。JR特急サンダーバード号への乗り換え時間を20分くらいにしていたからです。
わたしはとりあえず地下改札を出て自分が分かる大阪駅1Fの中央コンコース目指してズカズカ進んで駅の端っこ11番のりばのサンダーバード号に無事間に合うことができました。
JR西日本のニュースリリースを見るとなんと今のところ改札内は11番のりばだけ大阪駅うめきたエリア地下ホームと直接つながってないんですね!なので別のホームを経由する必要があります。
もし、次に特急はるか号を利用する場合は新大阪駅(構内図)か京都駅(構内図)で乗り換えようと思います。
かかった金額は小松から羽田乗り換えで行く場合の半分くらい
というわけで金沢からセントレア・関空を経由して格安の飛行機で南九州の鹿児島・宮崎まで行ってみて焦ることも少なくありませんでしたが、思い切ってチャレンジしてみて良かったです。
かかった金額は今回のこの方法だと小松から羽田乗り換えで行く場合のざっくり半額くらいでした。
出発まで半月以内の予約だとそのくらい大きな差が出ますね。
ホテルはJR九州ホテル鹿児島(鹿児島中央駅直結)とJR九州ホテル宮崎(宮崎駅すぐ隣)にしました。
どちらも新しめの綺麗なホテルで安心して宿泊できたのでオススメです。
やっぱり駅直結やすぐそばのホテルだと時間を無駄なくギリギリまで使えて観光や食事、買い物などに便利ですね。
金沢から急に遠方に行くのにわざわざセントレアや関空まで行くのはやっぱりリスクがあるので気軽にオススメ!とは言えませんが、
ここぞというときにこの手もある!ということは覚えておくといいと思います。
クロネコヤマトの往復宅急便が超便利!
この旅で一番便利だったのがクロネコヤマトの往復宅急便です。
これを使えば移動がとても楽になるのでオススメです!
LCCといえば機内持ち込み荷物の重量制限7kgですが、ほとんど気にしなくて良くなるし、当然荷物の預け入れと受け取りの手間ひまも不要なので身軽になれるのがありがたいです。
今回の場合、一泊目の鹿児島のホテルのフロントで荷物を受け取り、二泊目(最終チェックアウト)の宮崎のホテルのフロントで荷物を出しました。鹿児島→宮崎間は自分で運びます。
宅急便で送ったのは着替えや洗面道具、Amazon fire tv stickなどホテルに到着してから使うものとカバンに入るだけの帰りのお土産少々です。
金沢から九州までの往復宅急便は5kgまでの80サイズを営業所持ち込みでにゃんPay払い(クロネコメンバーズ会員(個人)専用のコード決済サービス)にしてビニールのバッグカバーも付けて2,300円くらいでした(2023年6月時点)。
反省点は空港ラウンジを利用し忘れたこと!
この旅の反省点はわたしがdカードゴールドを持ってるのに空港ラウンジを利用しなかったことです。
わたしは飛行機を利用するのは年に数回あるかないかで、ラウンジを利用する習慣が全く無くてすっかり忘れてました。
空港ラウンジはまだ利用したことがないので、次の機会にどんなところなのか利用してみたいと思います!