金沢まちのりは2012年から
日本全国で利用がすすんでいるシェアサイクルですが、金沢市でも公共シェアサイクル「まちのり」が2012年3月24日に始まりました。
2015年3月14日の北陸新幹線金沢開業で観光客がドッと増えたこともあり、利用回数もかなり増えたようです。
金沢市公共シェアサイクル【まちのり】公式サイト
そして、いろいろな取り組みを重ねて浮かび上がった様々な課題を解消するため、システムとサービスが2020年3月1日から大きく刷新されました。
サイクルポートが増え、スマートフォンアプリでの利用が追加され、全台最新型の電動アシスト自転車が配備されることになったのです。
それまで「まちのり」を観光客向けのレンタサイクルだと思い、利用してこなかった金沢市民のわたしにとっても大きな変更でした。
「電動自転車に乗ってみたい!」という軽い気持ちから利用を始めたのですが、実際使ってみた感想を書いてみたいと思います。
金沢まちのりの利点
・坂道の多い金沢でも電動自転車で楽々走行できる
(これが大きい!とにかく便利です!)
・金沢は狭い街なのでまちのりで十分まわれる
(バス・タクシーと併用も便利です。金沢は天気がコロコロ変わりやすいので雨や雪がチラつく日は臨機応変に利用できます。)
・月額1,650円(税込)で乗り放題(30分以内にポートへ返却)
(よく利用する場所の近くにあるサイクルポートを把握して、30分以内にポートに戻せるように乗るコツをつかめば、月額利用でオトクに乗れます。1回プランの場合は最初の30分が165円(税込)で、月額プランも1回プランも最初の30分を超過すると30分ごとに110円(税込)ずつ追加になります。)
金沢まちのりポートマップ
金沢まちのりの欠点
・電動自転車がかなり重たい
(力の弱い方は注意が必要です。ただし重たい分パワーもあり安定感も抜群でとても乗りやすい自転車です。)
・金沢は雨や雪が多く乗れない日も少なくない
(弁当忘れても傘忘れるなの土地柄です。雨上がりの濡れた路面は滑りやすいので要注意。)
・金沢は道が狭く交通マナーが悪いので危ない
(まちのり開始で自転車通行用車線等の整備は進んでいますが、自転車で走りにくいところもまだ多いです。金沢は交通マナーも悪く、車優先、ウインカーを出さない、信号無視、自転車の逆走等の危険行為がままありますので十分注意が必要です。)
金沢まちのりの注意点
・乗る前に自転車に異常が無いか点検する
(バッテリー残量があるか、タイヤがパンクしてないか、十分空気が入っているか、ブレーキが効くか、ライトが点灯するか、ベルが鳴るか、サドルやハンドルにがたつきや曲がりが無いか等、安全のために必ず点検をしましょう。開錠から5分以内に同一ポートに返却すれば料金はかかりません。)
・必ずサドルにまたがって発進する。
(電動アシスト機能上、けんけん乗り、けり乗りはできません。)
・乗り終わって自転車を「まちのりポート」に戻したら操作パネルに「返却」が表示されるところまで必ず確認する
(自転車をまちのりポートのラックに戻したら、1)鍵をかける→2)操作パネルに「施錠」と表示されてからENTERボタンを押す→3)「返却」と表示される、という流れです。
ただし通信状況によってはうまくいかないこともあるので必ず「返却」の表示を確認するようにしてください。
これを確認しないと超過料金110円(税込)余計にかかります!
あと一番大事なのが
絶対に鍵をかけ忘れないこと!!!!!
鍵をかけて「返却」処理をするまで超過料金が課金されます。
通信データが管理システムにつながって返却が確認されるとドコモバイクシェアのスマホアプリやメールで通知が来ます。
※通知が来るためには通知設定が必要です。)
・ゴミをカゴに残さない、乗る前と乗った後に手を洗う
(公共のものなので気持ちよく大事に使いましょう)
金沢まちのりの使い方
金沢市公共シェアサイクル【まちのり】公式サイト「利用方法」
①ドコモバイクシェアのスマホアプリをまずダウンロードします。
(アプリではなくドコモバイクシェアのサイトからも会員登録して利用できます。)
※会員登録無しで1日パスを利用したい場合はこちらから
②ドコモバイクシェアのスマホアプリまたはドコモバイクシェアのサイトから画面の指示にしたがって会員登録します。
dアカウントでも登録できますが、ドコモバイクシェアのアカウント(自分で任意のIDを決めます)とは別アカウント扱いになるので注意してください。(わたしこれやっちゃいました)
支払方法はクレジットカードまたはドコモ払いです。
ドコモ払いとはドコモ回線利用者が使えるドコモ料金合算払いのことです。
ちなみにドコモのスマホ決済「d払い」のアプリからもバイクシェアは利用できますが、これは1回プランの支払いにd払いやdポイントを使うためのものみたいです。
機会があれば試しに使ってみたいと思います。
③アプリで予約せず乗る場合
→「鍵をあける」をタップする
→操作端末を選ぶ(四角い操作端末を選ぶ)
→自転車の後部にある番号を入力する(KNZ+数字4ケタ)
→STARTボタンを押す→パスコード(数字4ケタ)を入力する
→自転車が開錠される
④自転車を返却するとき
→自転車をまちのりポートのラックに押し込み、鍵をかける→操作パネルに「施錠」と表示されてからENTERボタンを押す→「返却」と表示されたら返却完了です
⑤一時駐輪する場合
→鍵をかける→③の手順で鍵をあける
※利用の最後は必ずポートに返却しましょう。駐輪禁止区域には駐輪せず駐輪場に停めましょう。
交通系ICカード、おさいふケータイをキー登録して金沢まちのりを使うには
金沢まちのりは交通系ICカード(Suica、ICOCA、PASMO、北鉄ICa等)、おサイフケータイをキー登録するとかざすだけで開錠できます。
これがけっこう便利です。
※キー登録したICカード、おさいふケータイでまちのり利用料の支払いはできません。カギとして会員情報に登録するだけです。
①アプリの場合
→アカウントをタップする
②「カードキー・スマホキー登録」をタップする→「四角い操作端末」を選ぶ
⑤STARTボタンを押す→ENTERボタンを押す→数字8ケタのパスコードを入力する→タッチゾーン(FeliCaマークのある部分)にICカードまたはスマホをかざして認証されたらキー登録完了です
⑥キー登録がすんだら、STARTボタンを押す→タッチゾーンに登録したICカードまたはスマホをかざすだけで開錠できます。
とくに買い物などで一時駐輪するときに便利です。
結論。金沢まちのりはとても便利!
というわけで、金沢まちのりを実際に使ってみてとても便利だったのでご紹介しました。
金沢の街はそれほど広くないのでこのようなシェアサイクルを使ったり歩いたり、お天気の具合を見てバスに乗ったりができるのはとてもありがたいです。
さっきまで晴れていたのに買い物をしていたら強めの雨が降っていたとかは金沢でよくあります。
これでもし自分の自転車で買い物に来ていたら困ってしまうところですが、シェアサイクルならポートに戻していればそのままバスで移動もできるからです。
これからも交通安全に注意して大切に使っていきたいと思います。
追記。ドコモ・バイクシェアなら他エリアでも金沢まちのりと同じ要領で使えて便利!
金沢まちのりがシステムを使用しているドコモ・バイクシェアは「いつものユーザIDでほかのエリアでも利用できる」ということなので所用で奈良を訪れた際、試しにアプリを開いたら金沢まちのりと同じ要領で奈良バイクシェアがすぐ使えました。
わたしは金沢まちのりのキー登録を北鉄ICaにしてあるのですが、奈良のドコモシェアバイクも北鉄ICaで解錠できました。
特になにも設定せず、そのままいつも通り北鉄ICaが使えたのでとても楽でした。
奈良で乗った分の料金は1回プランの料金×乗った回数で、支払いは金沢まちのりの月額プランと別に加算されて、金沢まちのりに登録してあるクレジットカード払いになりました。これは便利!
金沢市公共シェアサイクル【まちのり】公式サイト